乗馬と感覚統合療法
■日本総合的セラピー研究会 研修会参加報告
9月4日(土)、かつしかシンフォニーヒルズで行われた、日本総合的セラピー研究会に参加して来ました。
この研修会へは、かねてから興味のあった感覚統合について、まして「感覚統合療法と乗馬セラピー」の特別研修があるということで、是非聞かなくてはと参加してきました。
参加者の多くがPT・OT・STで、その実践報告やワイワイガヤガヤ部会(グループに分かれての意見交換)でのお話から、人間が発達、成長していくために感覚刺激がいかに重要であるかを学びました。
例えば、ぴょんぴょん飛び跳ねる、ぐるぐる回る、多動、自傷などの問題行動は、人が成長、発達するために必要な感覚の感じ方が困難で、脳が刺激を求めて、そのような行動しているため乗馬での揺れにより充分な刺激が脳に伝わり満足することで、そのような行動が治まる。
視覚、聴覚、触覚が過敏な人には、乗馬で得られる馬の被毛の感触や暖かさ、馬の揺れや馬上での動く視界などの様々な感触により、感覚が統合されコントロールされていく。
など、乗馬のレッスンでの意味づけと、発達のつまずきや積み上げの難しさの理由の一つが明らかになり、障害を持つ人にとって乗馬がいかに有効で、必要であるかを再認識しました。
今後も、今回の研究会で学んだことを生かし、さらに研究会とメンバーとの連携を図りながら、ハローヒポでの乗馬のプログラムを更に有意義なものにしていきます。
報告者:黒田 朋子