佐渡国際トライアスロン大会出場報告

佐渡国際トライアスロン大会~父と子のエピソード

■佐渡国際トライアスロンへの挑戦
先月のトライアスロン大会出場について、松崎さんが報告をして下さいました。
以下、全文掲載します。


2010年9月5日。夢だった佐渡国際トライアスロン大会への出場。
スイム2キロ、バイク105キロ、ラン20キロのミドルディスタンスです。
大会当日は異常気象の影響で高気温。非常にタフなコンディションでした。

介助の必要な重度知的障害者にとって、前例の無い無謀な挑戦だったと思います。

特にバイクは時速60キロ近い速度が出ることもあり、自己判断が困難な人間は決して操作できないものと思われました。
しかし、和幸は2年間をかけて地道に練習を重ね、伴走者の指示により確実に操作できるほど上達しました。

平日は、ほぼ毎日10キロ以上のランニングを基本にローラー台(室内でのバイクトレーニング)、もしくはスイムの練習を継続。週末はバイクでの100キロ以上ロングライドとランニング、スイムの組み合わせ。
また1年前から松丸真幸選手、佐藤浩巳選手、両トップトライアスリートの指導の下、チームメイトのトライアスリートと一緒に週2回夜11時近くまでの厳しい練習に汗、涙、鼻水にまみれながら臨んできました。

ロングレースは競争ではなく自然との調和、自分自身との調和です。
決して勝ち負けを競うものではありません。
このことはフィニッシュラインを超えたときに実感できます。
年齢、性別、国籍、障害……全く関係無しにフィニッシャーとして喜びを分かち合うことができます。

佐渡のフィニッシャーはアストロマンと呼ばれます。ここから先は最高峰のアイアンマン(スイム4キロ、バイク180キロ、ラン42キロ)を目指します。

親としてのサポートもここまで。
これからは同じトライアスリートとして和幸のサポートをしながら楽しみたいと思います。

■記録 松崎 和幸 124位/677人(年齢別6位)
■総合記録 6時間23分42秒

(報告 松崎 侑太郎)


親子の並々ならぬ努力が、今回の偉業を成し遂げたのでしょう。
日ごろの練習メニューを聞けば聞くほどそう思います。プールで会う和幸さんとお父さんは、いつもの元気で明るい。二人は人生を楽しんでいるんだなぁと実感します。これからも更なる飛躍を目指してがんばってください。

記 レンガの家 スーパーバイザー 姥山 剛