大きな成果をあげた祈りのコンサート
祈りの第九コンサートの大きな成果
……観客席から感じた次への脈動……
(5月4日/池袋芸術劇場大ホール)
私にとって23年間歌い続けた第九でしたが、今回は体調を崩していたため舞台に立つことができず、40回を超えるコンサートで初めて客席から第九の全容を観る祈りのコンサート ステージカメラことになりました。
ステージの合唱団、オーケストラ、指揮者がかなでる「第九」の音色のやさしさと激しさは、私の全身をつつみました。
涙で一人一人の顔に霧がかかったようにボーッと見えます。次から次へ思い出が湧いてきました。
終わった!大きな拍手、とてつもなく長い大きな拍手でした。
合唱は全員が
ひとつのテーマを声を出し、感情をこめて歌います。聞く側もその魂の内なるものに深く感動し、自分の心を一つにして、思いは合唱団と一体となります。ステージ上の人々、会場の皆さん併せて約2000名くらいの人々は、テーマの21世紀の平和のために「全ての人々よ兄弟になろう」「戦争をなくそう」について同感をしたことになります。
世界を駆け巡る戦争、内戦によりどれ程の人々が命を失っているのか数知れない。多くの障害者が生まれているだろう。大きな大きな輪を作り、更に私たちのできる平和のためのコンサートは作れないだろうか?
言葉が出ない、声が出ない障害者を主とする第五パートを持つ第九は、世界の人々の幸せを願うものになっていくかも知れない。
次なる階段をみんなで上ろう!
私自身、今までは夢中で歌ってきましたが、今回初めて観客席からいただいたこの体感は、次なる活動の道の歩みに誘ってくれると確信しました。
私たちが23年かけて作った歴史は、こうして発達しながら更なる道を歩むのでしょう。
(記)姥山寛代