2005年八丈島夢伝大会の報告

2005年 八丈島夢伝大会

◎八丈島夢伝大会◎
11月27日(日)晴れ

天気予報によれば、明日の10時半頃からは雨だと言う。
もう夜の10時を過ぎているのに「その時はどうしよう!」という話題になる。「保健所のホールを借りてミニ運動会をやりましょう。」「移動は町の大型バスをお借りして」などの電話掛けと準備に忙しい。

いよいよ当日の27日、朝、目がさめると空はどんよりと灰色をしていた。
ところが、開会が近づくにつれて青い空が益々青くなり、海はなぎ、八丈小島がくっきりと海上に鎮座なさる素晴らしい景観となった。

大会長新婚の増田明美さん、夫の木脇さん、いつどんな風に調達されたのか花嫁は八丈小袖の着物姿で愛くるしく、花婿はキンキラの着物に袴をはいて、首に赤いリボンを巻き、二人手をつないでの登場。参加者総勢280名は大拍手でお迎えした。
わがゆきわりそうは、35名の参加で2日前から温泉めぐり、八丈富士の登山、ローソク作りなどと楽しい時をぜいたくにいただき今日を迎えた。



一人一人が自分なりのスタート、ゴールインに励む。 3.5キロを杖をつき自分の足もとをみつめながら一歩一歩進む人、 白いハチマキ、白い短パン、白いシューズに身をかため、ただひたすらに歩み続ける人、 風をきり全力でトップを走る中学生、まさに島の宝のようだ。 それに追いつこうと全身をこめて走る小さな男の子、 にこやかにざわめきながらゴールをめざす中高年のグループ、 車イスを押してもらい年に一度の海辺の散歩に目を輝かす特養のご高齢チーム、 背に赤ちゃんを負い、片手にもう一人の子供の手を引くお父さんやお母さん。



「人それぞれに自分らしく人生しよう」と八丈島夢伝は今年もまた、良い天気に恵まれ一大成功に終わった、昨年より2割り増しの大会だった。
来年も又会いましょうと大会長のあいさつの中、終了。
この大会を根底から支える島の人々の熱い心は、手作りのトン汁をすすると、なるほど合点がいった。
また、来年来るのが待たれる別れであった。

(記:姥山寛代)