■今年もプール教室の仲間が出場しました
今年もプール教室のメンバーたちが東京都障害者スポーツセンター主催の「第20回障害者水泳大会」に参加しました。
今年は長引く梅雨の影響からか体調を崩し棄権するメンバーが多かったものの約50名の仲間たちが参加。笑いあり感動ありの楽しい2日間を無事終える事ができました。
プールを始めて15年。脳性まひのTちゃんの夢は、25M背泳ぎを泳ぎきる事(浮き具をつけません)。ここ数年でめきめき上達し、浮き具をつければ、10分間で50M泳げる力をつけましたが、浮き具なしだと心の緊張が身体の緊張になって出てしまい昨年は5Mで沈んでしまいました。1年間の練習で、リラックスしていれば25Mをしっかり泳ぎきる力をつけて今年の大会に挑みました。
水泳大会の独特の雰囲気、「失敗できないと思う心の緊張」が彼女の身体動きを硬くして「ヨーイ・パン」のスタート。最初の5Mは緊張が入り、幾度も沈みかけ声も耳に届かない状態。「今年もだめか」と思い始めていたその時、声がけが耳に入るようになり、身体の力がすっと抜け、力強く水をかき始め、6分強のタイムで見事25Mを泳ぎきりました。
毎週の教室にお休みすることなく参加し、厳しい練習を乗り越えついに達成したTちゃんに「思い続け、努力する事」の大切さを再び学びました。そして彼女に暖かい声援を送ってくれたみなさん本当にありがとうございました。一人ひとりがそれぞれのペースでそれぞれの形で1年件の成果を見せてくれました。
PS:その後のTちゃんは、いまだ調子の出ないジャイアンツにやきもきしながら、夏に旅する八丈島に行くことを楽しみに、毎日元気に過ごしています。
(報告:姥山 剛)