日韓文化交流のための「五月の風」コンサートの開催報告
2005年5月4日。光が丘IMAホールでの「五月の風」コンサートは大盛況の中、 無事終了しました。
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「21世紀の平和のために」五月の風コンサートからメッセージを送ります
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この美しいさわやかな5月の風が不幸や悲しみの風ではなく 地球に吹く幸せの風でありますように。
今日のコンサートは3年前、ソウルとチュンチョンで障害者と共にベートーベンの第九演奏会がきっかけになって2度目に行われる日本でのコンサートです。 ウ グァンフョッ氏は韓国国立音楽大学の教授(Dr)であり、イーウンギョンさんは愛のインターネット放送の理事長です。 NPOゆきわりそうと三つの柱がこのように民間の国際交流に貢献し成果を上げることは喜ばしい出来事だと私は思います。 21世紀の平和を願い演奏する歌声や和太鼓やピアノの音が、海をわたり山をこえ全世界に届きますように。 2005年5月4日 姥山寛代 |
「五月の風」コンサートをおえて
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日韓友情年2005記念「五月の風」コンサートが終わりました。今、さめやらぬ感動と心地よい疲れに浸っています。 コンサートをやる度に様々な困難が伴います。
毎回そうです。ひとつクリアするとまた新たな試練です。時にそれは資金難であったり、政治的な問題であったり、物理的な困難であったり。お手上げになりそうなときもありますが、負けてなるものか、多くの人が期待してくださっているし、支えてくださっているのだ、それを思うとまた新たな勇気や知恵が湧いてきます。 そして、そんな時、姥山理事長の「関わる人みんながハッピーになることであれば必ず何か必ず道が開けるはず」との信念に力づけられます。今回は、助成金が残念ながら得られませんでしたし、竹島の問題も発生。もしかすると・・・・との懸念もありました。しかしながら、資金はNPOゆきわりそうで何とかしよう、との理事長の英断でGo! 日韓関係の気まずさが再燃している今、こんなときこそ草の根交流はさらに強く続けられるべきだ、わたしたちが築いてきた友情はこんなことでは崩れない、それを李銀景さん、禹光赫さんと再確認することができました。
回を重ねるごとに出演者の技量も高まり、指導・指揮・応援してくださる皆さんの熱意もさらに高まってきていることを感じます。
和太鼓グループの威勢のよいオープニングに続いてのイ ヒアさんのピアノにしばし会場は酔いました。
先天的な障害を艱難辛苦、猛練習で克服してきた彼女の演奏、舞台裏でじっと娘の成功をひたすら祈る母の姿に、いくどか感涙を流したのは出番を待つ合唱団員でわたし以外にもきっとおられたことでしょう。 2002年のソウルと水原(スウォン)での演奏会が契機となって韓国の大学生の皆さんが研修でゆきわりそうを訪れるようになりました。すでに延べ130人を超えています。迎えるスタッフもとても良い刺激を受けているようです。これらの若い世代が多くのことを学び経験していくことで日韓の間に架かる橋がさらに大きく堅固になっていくことを確信しています。 多くの善意と熱い思い、そして平和への願いが今回のコンサートの成功につながっていったことを改めて感謝します。
皆さん、ほんとにありがとうございました。 2005年5月4日
私たちは心で歌う目で歌う合唱団
事務局 小野 鎭 |
第九への想い
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わたしが第九を歌い始めて、18年がすぎました。
なぜ長い間 歌って来ることができたか、というと、二つの大切な想い(願い)があるからです。 ひとつは、ベートーベンが聴覚障害者であり、様々な苦難の中で、この「第九」という曲を完成させたということを知り、わたしたち障害者はとても励まされたからです。 ふたつ目は、平和のメッセージを伝えたいということです。
戦争は何も生み出さないけれどもたくさんの孤児や、たくさんの新たな障害者をつくってしまいます。障害者は「不幸」ではない、ただ、とても「不便」です。その障害者を創り出す戦争というものは、とても愚かなことです。 第九の歌詞の中に「すべての人々はみな兄弟になる」というところがあります。このことばを心に秘めて生きていくことができるならば、きっと戦争や差別は無くなると確信しています。 今、日本の隅っこから全世界に平和を叫ぶ。
この叫びは、わたしたちの命の応援歌です。 私たちは心で歌う目で歌う合唱団
団員 原田安章(はらだ やすあき) |