2012年夏のおもいで その1

夜空の星 夜明けの太陽
海辺に立ち 思わず涙が

■ひみつひみつのたび 海のまき

障害のある仲間たちときれいな海、豊かな自然を体験したいという思いから始まった「ひみつひみつのたび海のまき」は、27年前、伊豆諸島の三宅島からスタートしました。

島や自然は毎年様々な表情を見せてくれます。晴天の日、大雨の日、時には台風などにほんろうされながらスタッフもメンバーも貴重な体験を重ねてたくましく成長してきました。
27年目の今年、12年間通い続けた八丈島に加え新たな試みとして鹿児島県種子島でのたびを実施しました。
今回の旅には豊かな自然を思い切り堪能するとともに障害を持った仲間たちと自然の中で楽しく交流し豊かな心を育てることを目標に5人の健常者の子供たちも参加しました。

今までのたびになかったプログラムをひとつ紹介。
朝、4時起床みんなでウミガメを探しに海岸へ……!貝殻を拾ったり、足跡を発見したりわくわくどきどき、あっという間の2時間。残念ながら生きたウミガメに会うことはできませんでしたが、朝日に輝く屋久島と白い雲、どこまでも青い空と海、白い砂浜。心に残るかけがえのない経験となりました。

八丈島では、故郷に帰ってきたようにみんなリラックス。ロッジのお父さん、お母さんとの再会を喜び、青い海、心地よい風豊かな自然を満喫することができました。

お泊まりは難しいけど海を楽しみたいみんなの為に昨年から行っている「日帰り海あそび」は、晴天に恵まれたものの台風からのうねりが大きく残念ながら海に入ることはできませんでしたが、海を見ながら観音崎の岬をトレッキング。そして油壺の水族館で海の生き物を観察。楽しい1日となりました。

気候変動や自然災害、そして人災などこの25年間で自然環境が大きく変わってきていると感じます。その時々のニーズや必要性を考え行き先や内容も変化してきましたが、自然が見せてくれる心地よさやみんなが見せてくれる笑顔は何一つ変わることがありません。これからも安全を第一優先事項ととらえ、たくさんの素晴らしい体験ができるように日々を過ごしてゆきたいと思います。
たくさんの素敵な笑顔をありがとうございました。

2012年 ひみつひみつのたび 海のまき
姥山 剛