第1回 発達支援会議

ゆきわりそうで働く職員、講師、非常勤、ボランティアさん等働く人たちの学びの場として「発達支援会議」を昨年の暮れに実施いたしました。テーマは、ゆきわりそうに通う障がいを持った仲間たちの発達支援。参加者は64名でした。

第1部では「障がい者を支える制度について」発達プログラムレンガの家を支える「ムーブメント教育について」の勉強会を行いました。30年前、制度のない中スタートしたゆきわりそうですが、現在はさまざまな制度に皆さんの生活が支えられていることを再確認。心地よく身体や頭、心を総合的に高めていこうとする連動の教育「ムーブメント教育」。改めて「楽しいからこそ発達があること」を再確認することができました。

第2部ではゆきわりそうに通うS・Hさんの事例報告・生育暦・支援計画・「発達プログラムレンガの家」乗馬・マラソン・プール・「生活介護」ポシェット・「居宅介護等」ゆきわりそうこの町サービス・「短期入所」よっちゃん家。彼が利用している各事業所での取り組みを報告し、最後にお母様から感謝の言葉もいただきました。
最後は7つのチームに別れてグループワークを行い、意見や感想を語り合い発表していただきました。

その中からいくつかご紹介します。

「子供が障害を持っているので、親の苦労がわかる。他の利用者も同じようなケアをしていると考えると親として嬉しい。親子との時間を今は楽しんでいるので、長生きしたい。ゆきわりそうのおかげです」

「1人を支える仕組みの大切さを考えた。相手を理解することが大前提で、それが成長に繋がっていると感じた。関わっている人の苦労を感じる。ケアをする上で勉強になりました。みんなと一緒に考えたい」

「日常のプログラムが利用者の皆さんの発達を考えてできていることがよくわかった。出席してよかったと思う」

「1人の人を取り囲む視点の共有化と記録の大切さを学んだ」

「活動内容は評価できるが発表者の未熟さを感じた」

など、さまざまな意見や感想をいただきました。

多くの活動を通して1人の人が支えられ成長し喜びを共有できるこのシステムと思いこそが、ゆきわりそうの大きな財産なのだと今回改めて思い、感じ、勉強させていただきました。この学びの場が1人ひとりの成長と喜びになっていくと信じ、発達支援会議の開催を目指していきます。

発達プログラムレンガの家
担当部長 姥山 剛

 

最後にゆきわりそうグループ第三者委員の弁護士佐藤香代先生から寄せられたメッセージを掲載させていただきます。

皆さま
第1回発達支援会議の大成功、本当におめでとうございます。年の瀬迫る中の研修準備、どれほど大変だったことかと思います。
本日の研修を通じて、私自身、ゆきわりそうの活動の根底を流れる考え方や、それを実践する具体的な活動の様子を深く学ぶことができ、知らないことばかりで、実りの多い時間でした。
講師の先生方も非常に関心をもって熱心に学んでおられましたね!
私のグループでは、新人スタッフの方が、「生活介護を中心に働いているので、発達支援はあまり関係がないと思っていたが、実際にはいろんなサービスがつながりあって、現在の当事者の発達を築いていることが分かった」という発言をしていました。
私も、東さんがおっしゃっていた「いろんな場で発達プログラムを提供する」という具体的なイメージを共有できました。
部長さんたちの笑顔あふれる、明るく楽しい空間作りも、素敵でした。 良い時間をありがとうございました。

佐藤 香代