ことばの教室が開講しました

「ぼくは、ことばの教室に入ることに決まりましたのでよろしくお願いします」と夕食の時間に急に話し始めたSくん。あの小さかった彼も17才になった。こんなにもしっかりとした挨拶ができることに驚かされました。

初めてもらった黄色いリュックを毎週背負い教室を心待ちにしていた失語症のKさんは、身振り手振りで食事の挨拶ができるようになりたいとスタッフに伝え、ドンマイで実際に挨拶係りになりことばの練習を自らスタート。
皆が、新しい教室を本当に楽しみにしていることがわかり嬉しい。
しかし、同時に皆の期待を裏切る事がないようにしなければととても大きなプレッシャーに襲われました。

そして迎えた第1回の目の教室、メンバーもスタッフも皆緊張の中スタート。
プログラムは箱の中に隠した品物をあてるというもの。少し難しいプログラムながらも、とても真面目な表情で取り組み、一生懸命質問を考えていくメンバー。
待ちにまった正解の瞬間、皆で大喜び。
当てた本人だけでなく出題役のメンバーも、一緒に考えたメンバーも皆嬉しそうな表情。
Oくんが大好きなものが問題にだされると答えに気が付いた皆が、自分で答えてしまうのではなく何とか正解させてあげようと必死にヒントをだしていく。彼がおそるおそる携帯電話に手を伸ばし正解した時は皆で、大拍手!そして皆で「やったー!」と声をあげました。

私が、初回にこのプログラムを選んだのは、相手のことを知ろうとすること=A自分のことを伝えたいと思うこと≠ェコミュニケーションには重要だと考え、このプログラムはその要素を含んでいると考えたからです。
しかし、彼らから返ってきたのはそれ以上のものでした。
共に喜びを分かち合える仲間を持つこと、人の喜びを喜ぶことができることはなんて素敵なことなのだろう。
素敵な仲間たちに出会えたことに感謝!!

記 山崎恵美(言語聴覚士)

☆「おはなしんぶん」という教室の活動報告の新聞を発行しました☆
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